2009-06-09 ArtNo.42306
◆フォード、タミールナド州にUS$4億追加投資準備
【チェンナイ】タミールナド州に製造拠点を設けた先駆者に数えられるFordは、目下同州政府と2度目の覚書交換の準備を進めており、1ヶ月余りで関係交渉は妥結するものと見られる。これに伴いフォードはSriperumbadur自動車コリドーに新たに2000クロー(US$4.256億)を投資する見通しだ。
エコノミック・タイムズが6月5/6日、州政府筋の消息として伝えたところによると、同州政府はフォードの新プロジェクトを既に閣議承認している。
フォードはこれ以前にインドに5億米ドルを追加投資する計画を発表しており、今や同投資計画を具体化(formalisation)する段階を迎えたようだ。既存の350エーカーの敷地に新工場が設けられ、乗用車の年間製造能力は2倍の20万台に拡大される。この他、年産25万台のエンジン製造施設も設けられる。伝動装置(powertrain)製造施設は約18ヶ月で完成する。伝動装置工場は市場のニーズに合わせた新車輌やエンジンを開発する上で鍵になる。これによりフォードはアジア太平洋市場に強力な足場を築くことができる。ちなみにインド市場に投入する小型乗用車の価格ポイントは35万~40万ルピーと見られる。
フォードが追加投資を実行するのに伴い、インド自動車市場も成熟期を迎える。フォードとHyundaiが製造拠点を設けて後、Sriperumbadur自動車コリドーには、BMW、Daimler、Renault-Nissan等、世界の指導的カー・メーカーが続々進出する計画を発表、フランスのタイヤ・メーカーMichelin等、さらに多くの企業が進出するパイプも敷かれていると言う。
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