【ニューデリー】インドの商品貿易は、新会計年度の最初の月に、輸出-33.2%、輸入-36.6%と、共に大幅な落ち込みを見た。特に輸出は連続7ヶ月目のマイナス成長で、商工省次官はこうしたマイナス成長が今年9月まで続くと予想している。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが6月1/2日、商工省商務部(Department of Commerce)発表の暫定統計数字を引用し伝えたところによると、今年4月の輸出は107億4300万米ドル/5万3779クローと、前年同月の160億7600万米ドル/6万4340クローに比べ、米ドル建てで33.2%、ルピー建てで16.4%、それぞれ下降した。
今年4月の輸入は157億4700万米ドル/7万8832クローと、昨年同月の248億2300万米ドル/9万9347クローに比べ、米ドル建てで36.6%、ルピー建てで20.6%、それぞれ下降した。今年4月の石油輸入は昨年同月の87億4900万米ドルから36億3400万米ドルに58.5%、非石油輸入は同160億7400万米ドルから121億1300万米ドルに24.6%、それぞれ下降した。
この結果、今年4月の貿易赤字は50億400万米ドルと、前年同月の87億47 O0万米ドルに比べ、顕著に縮小した。
商工省のGopal K. Pillai次官によると、2008-09年上半期は輸出も輸入も30%以上の急成長を遂げていたことから、マイナス成長基調は今年9月まで続くものと見られる。輸入の大幅な減速は、主に原油価格の下降に伴う石油製品輸入支払いの縮小に伴うもの。また非石油輸出の減速は、輸出不振に伴う輸出製品関連の原材料や設備輸入が減少したためと見られる。