SEAnews 2009-06-05 ArtNo.42302

【ニューデリー】インドの電話加入者数は、4月に1175万人(純増)が加わったことから4億人の大台を突破、来年は5億人の目標に達する見通しだ。しかし4月の加入者の純増数は、今年3月の1587万人を25.96％下回った。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが6月2日、インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)発表のデータを引用し報じたところによると、インドの電話加入者数(total number of telephone connections)は4月に4億4147万人をマーク、今年3月の4億2972万人を上回り、電話普及率(overall tele-density)は、100人当たり38台、37.94％に達した。ちなみにインドの人口はほぼ12億人と見積もられる。インド政府は2010年までに電話加入者数を5億人に拡大する目標を掲げて来たが、同目標は来年末以前に実現できる見通しだ。
GSM／CDMA／WLL-Fベース携帯電話の契約者ベースは4億366万人で、4月には1190万人が新規加入、3月の1564万人を下回った。これは主に、年度の切り替えに伴い、携帯電話の新規加入者に対する特別優待がなくなったためと見られる。
固定式電話の契約者ベースは今年3月の3796万件から4月の3781万件に15万件減少した。アナリストによると、契約者ベースの減少は、電話会社が年度が変わる3／4月の間に幽霊顧客を整理したためと見られる。
広帯域サービス契約者は3月の622万人から4月の628万人に微増した。インディアン・エクスプレスが1日、業界筋の言を引用し伝えたところによると、モバイル・エンターテインメントは移動体通信付加価値サービスのほぼ62％を占めており、中でもミュージック及びゲーミング売上げは今年A6～8％の成長が見込まれている。
Comviva社のSangeet Chowfla戦略主任(CSO)によると、移動体通信付加価値サービス収入の3～4％が携帯電話端末を通じたミュージックとゲームの配信で占められている。電話会社各社は、大衆中にはモバイル・エンターテインメントの強力な支持基盤が存在すると見ており、取り分けミュージックは移動体通信の中でも多くの革新が図られる最も関心度の高い領域になっていると言う。