【ニューデリー】公共部門の鉄鋼会社4社－①Metal Scrap Trade Corporation Ltd(MSTCL)／②Ferro Scrap Nigam Ltd(FSNL)／③Kudremukh Iron Ore Company Ltd(KIOCL)／④Hindustan Steelworks Construction Ltd(HSCL)－の機能や役割の最適化を図る上から、鉄鋼省は専門委員会を組織、再編案の立案を委ねた。
インディアン・エクスプレスが6月3日伝えたところによると、鉄鋼省のP K Rastogi次官はこのほど以上の消息を語った。それによると、KIOCLのP Ganesan元会長が座長を務め、Manganese Ore India Ltd(MOIL)のK L Mehrotra前会長等がメンバーを務める専門委員会は、2ヶ月以内に報告書を提出する。鉄鋼省は、組織再編を通じ、これらの企業の効率を高め、収益性を改善することを目指している。KIOCLがカルナタカ州に保持する輸出志向型鉄鉱山は売上げと収益の下降からここ数ヶ月操業を停止しており、HSCLも十分な注文が得られず、経営難に陥っている。FSNLとMSTCLのビジネスは順調だが、鉄鋼省はこれら2社のビジネス領域を拡大することを検討している。
鉄鋼省はMSTCL、FSNL、KIOCLの組織再編を計画している他、自己資本がマイナスに落ち込んだHSCLの再建も目指している。公共部門企業再建局(BRPSE:Board of Reconstruction of Public Sector Enterprises)は既にHSCL再建案を承認している。同再建案には1000クロー(US$2.128億)以上の借入の元利抹消、2002－2005年の間の借入返済のための518クロー(US$1.102億)の資本注入、依願退職スキームが含まれる。鉄鋼省は関係省庁にHSCLの再建計画草案を配布、これら省庁の承認が得られたなら、閣議の承認を求める方針と言う。