SEAnews 2009-06-02 ArtNo.42288

【ムンバイ】JSW Groupは、1900クロー(US$3.958億)のセメント製造事業と4200クロー(US$8.749億)のアルミニウム製錬事業を、市況が回復するまで暫時棚上げする方針を決めた。
インディアン・エクスプレスが6月1日伝えたところによると、グループは2007年にJSW Cement Ltd(JCL)を設立、アンドラプラデシュ州に鉱滓をベースにした年産450万トンのセメント工場を設ける計画に着手した。JCLのJK Tondon会長によると、土木工事は既に30～40％完成しており、当初の計画では2009年に稼働するはずだった。しかし先ず2010年に繰り延べられ、今では2011年に入ってからになる見通しだ。プロジェクトの借入／自己資本比率は1：3で、1400クロー(US$2.916億)の借入部分のアレンジは既に完了し、目下約450クロー(US$9374万)の自己資本部分のアレンジを進めている。稼働は2009年9月から数えて15ヶ月後になる。アンドラプラデシュ州の石灰岩採石場付近にクリンカー工場を建設、アンドラプラデシュ州とカルナタカ州にそれぞれグラインディング工場を設ける。
アンドラプラデシュ州Vizianagaram県における年産150万トンのアルミニウム製錬プロジェクトに関しても、3000クロー(US$6.25億)の借入部分のアレンジは完了し、1200クロー(US$2.5億)の自己資本部分のアレンジを進めている。2005年7月8日に特別目的会社JSW Aluminium Ltd(JSWAL)を設立したグループは、当初2010年4月の稼働を目指していた。ICICIに率いられる10～12行の借款団が融資のとりまとめを行う。グループは2009年9月以降に、自己資本部分をプロモーターが拠出するか、公開公募(IPO)を通じて調達するか、方針を決める。
JSWグループは、2011年までに鉄鋼の年産能力を1000万トンに拡張する計画に照準を合わせており、その他のプロジェクトに関しては今年9月乃至10月以降に市場の動向を見て方針を決めると言う。