SEAnews 2009-05-26 ArtNo.42266

【ニューデリー】中国が過去2年間にインドにとって最大の輸入市場として急浮上する中で、インドは保護関税や反ダンピング税等の措置を講じ、中国産品の流入抑制を強いられている。
デカン・ヘラルドが5月20日伝えたところによると、中央銀行の最新報告書は以上の消息を伝えた。それによると、2008年4－12月の中国からの輸入は241億6000万米ドルと、前年同期の126億4000万米ドルのほぼ2倍に拡大した。中国からの輸入はインドの輸入総額の10.3％を占め、前年に続きトップの座を占めた。以下、2位サウジアラビア、3位アラブ首長国連邦、4位米国、5位スイスと続く。
こうした中で商工省と大蔵省は、繊維、ナイロン・タイヤ・コード、糸、高級ステンレス・スチール等に反ダンピング税を課し、低価格な中国産品の流入抑制を図っており、現在も複数の中国産品に対する反ダンピング調査を続けている。
アナリストらは最近の米国と欧州における景気後退で、中国とインド間の貿易の比重が一層増すものと予想している。インドの輸入は2008年4－9月の間に44.9％の成長を遂げたが、世界的景気後退を反映し、その後成長は鈍化、2008－09通年の輸入額は2877億5000万米ドルと、前年の2516億5000万米ドルに比べ14.3％の成長にとどまった。