【ニューデリー】インド運輸省は、国内海運業の苦境乗り切りを支援するため、1万クロー(US$20.83億)の救済パッケージを設ける可能性を検討している。
インディアン・エクスプレスが5月23日伝えたところによると、インド産業連盟(CII)傘下のCII Institute of Logisticsが22日主催した会議の会場で、運輸省海運部のCBS Venkataramana総監補は以上の消息を語った。ちなみにインド政府はこれまで、輸出業者、不動産業界、自動車産業の経済危機を乗り切りを支援する一連の救済措置を講じて来た。
ロンドン海運取引所の『バルチック海運指数(Baltic Dry Index:外航不定期船乾貨物運賃指数)』が2008年6月の1万1612ポイントから2008年12月の663ポイントに9000ポイント以上の落ち込みを見る中、インドの海運業者は、貨物の減少から多くの船舶を遊休させており、クレジット・ラインが凍結されたため、船舶を差し押さえられたものも少なくない。またメンテナンス費用を節約するため、一部の船舶を解体処分したものもあると言う。
一方、Venkataramana氏がこの日の講演の中で語ったところによると、ロジスティック・コストが企業収益を圧迫している。インドのロジスティクス産業の成長は依然不十分で、サービスの質向上、欠陥の克服、協業態勢の構築、ロジスティクス・パークの開発等が急務と言う。