1995-12-07 ArtNo.4223
◆<越/緬/中>は非理想的投資地:米国シンクタンク
【シンガポール】経済発展のキー・ファクターの国内経済の自由開放度からすればベトナム、ミャンマー、中国は決して理想的な投資地とは言えない。
米国の比較的保守的シンクタンク、ヘリティッジ・ファンデーションのキム・ホームズ副社長(対外政策研究担当理事)は、政策研究所が5日主催したセミナーで以上の報告を行った。同ファンデーションが作成した1996年経済自由度指数によれば、調査された142カ国(地域)中ベトナムは134位、ミャンマーは132位、中国は121位にランクされ、ベトナムより下にランクされたのはイラク、キューバ、北朝鮮ぐらいと言う。これに対して同氏はインドネシア、イスラエル、ボツワナ、エルサルバドル等、投資環境の改善が目立つ24カ国のリストを紹介した。しかしシンガポール国立大学(NUS)ビジネス・ポリシー・デパートメント主任のタン・コンヤム氏は「経済の開放度と経済成長をリンクすることに異論はないが、国民の願望を生産活動や福利の向上に結びつける制度の確立が前提とされ、例えば現在のロシアで経済的自由を拡大することは福利向上よりも災害をもたらす恐れが有る」と指摘した。(ST:12/6)
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