【ニューデリー】インドの4月の輸出は、米国や欧州連合(EU)等の主要市場が不況に直面する中で、前年同月比33%ダウン、連続7か月のマイナス成長を記録した。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが5月14日報じたところによると、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が14日主催した会議の席上、商工省のG K Pillai次官は以上の消息を語った。それによると、4月の輸出額は107億米ドルと、昨年同月の160億7000万米ドルに比べ33%下降した。こうした輸出の下降は向こう3~4ヶ月持続し、その後回復に転じるものと予想される。また4月の輸入も160億米ドルと、昨年同月の248億2000万米ドルに比べ35%の落ち込みを見た。この結果、貿易赤字は53億米ドルと、前年同月の87億5000万米ドルに比べ40%縮小した。なお正式の貿易統計は6月1日に発表される。
インドの輸出は3月にも33.3%の下降を見ており、2008-09通年の輸出は1687億米ドルと、前年比3.4%の微増にとどまった。
インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)によると、インド経済は世界的な金融/経済恐慌の深刻な影響を受けている。しかし、CIIのビジネス調査に回答したものの内36%は、向こう半年間に状況が改善すると予想したと言う。