2009-05-12 ArtNo.42212
◆NHPC、ミャンマー/ブータンにUS$90億発電所建設
【ニューデリー】国営NHPC Ltd(旧社名National Hydroelectric Power Corporation)は、インド政府の近隣諸国に対する水力発電外交政策に基づき、4万5000クロー(US$90億)を投じ、ミャンマーとブータンに水力発電所を建設することを準備している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月7日伝えたところによると、国営重電機会社Bharat Heavy Electricals Ltd(BHEL)と提携して同計画を進めるNHPCは、タジキスタンを振り出しに中央アジア市場を開拓する計画も立てている。
NHPCのS K Garg会長兼MDはこのほど以上の計画を明らかにした。それによると、同社はネパールの政治情勢が安定するのを待って、同国市場に進出することも検討している。同社はこれらの国にNHPCの経験、ノーハウを提供する。海外プロジェクトの資金調達の方式はなお検討中だが、インド政府による出資も含まれる。
ミャンマーは大きな潜在性を備えており、同国政府もNHPCが計画に着手するのを待っている。ミャンマーでは2件のプロジェクトに2万5000クロー(US$50億)を投資する予定だ。チンドウィン川盆地(Chindwin River Basin)における水力発電プロジェクトのマスタープラン、そして1200MW(メガワット)のタマンティ(Tamanthi)水力発電所と642MWのShwezaye発電所の詳細プロジェクト報告書(DPR:detailed project report)の見直しに関する覚書をミャンマー政府と既に結んでいる。ミャンマーにおける2万5000クローの投資には、生産した電力を最終消費地のインドに輸送する送電網の建設も含まれている。
ブータンの計画には既に着手しており、3件のプロジェクトに1万8000クロー(US$36億)を投資する。ブータン政府には720MWのMangdecchu水力発電プロジェクトのDPRを既に提出済みで、目下合計2470MWのChamkarchhu-IプロジェクトとKuri-Gongri H.EプロジェクトのDPRを準備しているが、こちらはなお初歩的段階にある。
NHPCとBHELはタジキスタンにおける2×3.67MWのVarzob1号発電所の改修・近代化・能力アッププロジェクトに関する契約にも調印していると言う。
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