2009-05-08 ArtNo.42201
◆オリッサ州、入札通じBarunei港開発業者選考
【ブーバネスワル】ArcelorMittalはオリッサ州Paradip近郊Baruneiに専用港を開発することを希望しているが、州政府は競争入札を通じて港湾開発業者を選定する計画で、ArcelorMittalも入札を強いられる見通しだ。
インディアン・エクスプレスが5月4日、オリッサ州政府筋の言として報じたところによると、州政府はArcelorMittalに専用港ではなく、不特定のユーザーが利用可能な一般港を開発するよう求めた。これは、輸入中心の専用港では鉄道の使用が一方向のみになり列車(rake:1レイク=貨車40両前後)を確保するのが難しいため。ArcelorMittalも州政府の意見を尊重し、計画に修正を加えることを認めた。
ArcelorMittal以外に既にSical Logistics Ltd/Adhunik Metallik/SPI Ports3社が港湾開発に関心を表明しており、州政府は、これら4社のみが参加する入札にするか、国際入札を募集するか、間もなく方針を決める。また最大限の貨物を処理し、州政府に最大限の収入をもたらす業者に港湾の開発を委ねる方針だ。
Kendrapara県の、Mahanadiの北、Gahrimathaの南に位置し、Paradip港とDhamra港に挟まれたBaruneiは、ジャールカンド州/チャッティースガル州/西ベンガル州に広がる鉱山地帯と工業地帯に近接した戦略的立地条件を備えている。
Sical LogisticsはシンガポールのJurong Port Ltdと提携し1500クロー(US$3億)を投資する計画で、タミールナド州Chennai拠点のSPI Portsは1550クロー(US$3.1億)の投資を予定している。オリッサ州とジャールカンド州に鉄鋼プラントを保持するAdhunik MetalliksもBaruneiに港湾を設けることに関心を抱いている。これに対してオリッサ州とジャールカンド州に各年産1200万トンの鉄鋼プラントを建設する予定のArcelorMittalは主にコークス用炭と石灰岩を輸入するため年間貨物処理能力3500万トンの専用港を開発することを提案していた。
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