【ニューデリー】Reliance Industriesは、インド東海岸沖合のKrishna Godavari(KG)海盆KG-D6鉱区で採取した天然ガスの『供給購買契約(GPSA:Gas Supply and Purchase Agreement)』を電力部門の主要消費者と締結した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが4月28/29日、政府オフィシャルの言として報じたところによると、これらの消費者には、Essar PowerやADAG(Anil Dhirubhai Ambani Group)企業 ェ含まれるが、国営火力発電会社NTPC LtdとDabhol発電所のオーナー、Ratnagiri Gas and Power Private Ltd(RGPP)は含まれていない。NTPCには2.67mmcmd(million metric cubic metres a day)、RGPPには2.7mmcmdのKG-D6ガスが割り当てられているものの、直ちに供給できないため、『take-or-pay』条項付きGPSAの調印は暫時見合わされている。とは言え、NTPCには既にGSPA草稿が送付されており、間もなく調印される見通しだ。
RILは現在、KG-D6鉱区のDhirubhai-1井およびDhirubhai-3井で12mmcmdのガスを生産しており、来月には生産量を20mmcmdに、6月までに40mmcmdに拡大する予定だ。
特別閣僚グループ(eGoM:empowered group of ministers)は、4月9日の会議で、40mmcmdのKG-D6ガスの内、18mmcmdを電力部門に配分する方針を決めた。KG-D6ガスの陸揚げ地点のアンドラプラデシュ州に設けられた8つの発電所には、合計6.22mmcmdが供給される。Essar Powerがグジャラート州に設けた300MWの発電所には1.08mmcmdが、ADAGがアンドラプラデシュ州Samalkotに設けた220MWの発電所には0.19mmcmdが、それぞれ供給される。ガスの価格は1mbtu(million British thermal unit)当たり4.20米ドルに設定されており、これに税と輸送費が加算される。
RIL筋によると、この他、独立電力供給業者(IPP:independent power producer)4社およびGVK Powerがアンドラプラデシュ州に設けた2発電所と合計9.2mmcmdのGSPAを結んだ。IPP4社の内訳は、①664MWのGautami複合サイクル発電所1.73mmcmd、②204MWのSpectrun発電所0.78mmcmd、③370MWのVemagiri複合サイクル発電所1.38mmcmd、④445MWのKonasemma複合サイクル発電所1.66mmcmdとなっている。
RILは、3月には肥料会社12社と、KG-D6ガス合計15.3mmcmdのGSPAを結んでいる。RILは、KG-D6鉱区の探査開発ライセンスを取得した際、生産物を自由にマーケッティングする権利を認められていたが、実際には政府が指定した顧客にのみ販売することを強いられている。