2009-04-24 ArtNo.42172
◆ナクサル、第二投票日前日に3州で列車/郡庁舎等襲撃
【コルカタ】総選挙初日に19人を殺害したインド共産党毛沢東派武装グループNaxalは、第二次投票日前日の22日にジャールカンド州Latehar県で列車をハイジャックし、乗客700人余を4時間にわたり人質にする一方、ビハール州では郡庁舎(BDO:Block Development Office)を爆破、トラックに放火後、運転士1人を射殺した。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが4月23日伝えたところによると、西ベンガル州ではインド共産党マルクス主義派(CPI-M)の活動家3人が殺害され、同事件にもナクサルが関与したものと見られている。
内務省のMadhukar Gupta次官はこの日、ニューデリーでハイレベルな会議を催し、ナクサルの活動範囲に含まれるジャールカンド州/ビハール州/マドヤプラデシュ州/オリッサ州/アンドラプラデシュ州における第二投票日の警備問題を改めて協議した。同次官によると、ナクサル活動地域における上空からの偵察を強化するとともに、治安部隊の迅速な展開を可能にするため、ヘリコプターを配置したと言う。
デカン・ヘラルドとザ・ヒンドゥーが24日報じたところでは、こうした努力が奏功してか、投票日当日はジャールカンド州とビハール州を除き、概して平穏だった。これら両州では、車輌や投票所の爆破で選挙管理委員2人と行政官1人が負傷したものの、治安部隊が銃撃戦の末、襲撃犯を撃退、死者は出なかったと言う。
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