【ニューデリー】最近発足した電気自動車製造業者協会(SMEV:Society of Manufacturers of Electric Vehicles)によると、今会計年度のインドにおける電気自動車の販売台数は、2008-09年の11万台から16万台に45%増加する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが4月20日報じたところによると、電気自動車販売全体の97~98%は二輪車で占められている。インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)の統計によれば2008-09年の二輪車販売は743万7670台と、前年の724万9278台に比べ2.6%の成長にとどまった。SmevのNaveen Munjal会頭によると、電動二輪車はインド国内における二輪車販売全体の1.5%を占めるに過ぎないが、低い運転コストや無公害と言った長所から大きな成長の潜在性を備えている。例えば電動二輪車を毎日60キロ走行させた場合、バッテリーの交換コストを含めても他の二輪車に比べ年間1万2000ルピー(US$240)節約できる。
しかし電気自動車のこうした成長を実現するには、中国や他の近隣諸国の同業者に比べインド業界の競争力を維持せねばならず、政府はそのための施策を講じる必要がある。今日電気自動車の輸入コンポーネントには高い関税が課されている反面、完成車の輸入には関税が課されていない。こうした不利な税制は改めねばならず、政府はまた電気自動車産業の研究開発(R&D)を奨励する必要がある。
この他、石油の国際価格も電気自動車産業の成長に影響を及ぼす。SMEVは中央政府の関係省庁や州政府に対して省エネ、無公害の電気自動車にある種の奨励や補助を適応し、需要を喚起するよう求めていると言う。