SEAnews 2009-04-17 ArtNo.42146

【ニューデリー】モーリシャスは2000年代に入って米国に取って代わりインド最大の投資パートナーになったが、昨年(2008)はシンガポールも外国直接投資(FDI)番付のナンバー2に浮上した。
エコノミック・タイムズが4月13日伝えたところによると、2008年のFDI流入額は前年の6万5495クロー(US$61.433億)から13万9725クロー(US$270.784億)に113.3％増加した。
国別FDI流入額トップの座を占めたモーリシャスのFDI全体に占めるシェアは2000年の19％から昨年の43.7％に拡大した。モーリシャスの急伸は決して例外的事例ではない。2000年以前にインドに流入したFDIに関しては米国からのものが圧倒的だったが、経済の自由化が進む中でこうした状況は一変した。
国別FDI流入額Ｎｏ2のシンガポールのFDI全体に占めるシェアは2000年当時の1％以下から2008年の11.3％に拡大した。特に2008年のシンガポールからのFDI流入額は170.6％の成長を遂げた。
この他、キプロスからのFDI流入額は2007年の2204クロー(US$4.27億)から5825クロー(US$11.29億)に164％増加、FDI全体に占めるシェアも2000年当時の0.1％以下から2008年の4.1％に拡大した。
イスラエル、タイ、サウジアラビア、南アフリカ等からのFDIの流入はインド経済が自由化される前は皆無だったが、ここ数年着実に増加している。
対照的に先進国からのFDIのシェアは縮小傾向を辿っている。米国からの2008年のFDI流入額は107.3％増加し、前年の9.6％の伸びに比べ大幅に加速したが、インドに流入したFDI全体に占める米国のシェアは2000年の11.5％から昨年の5.4％に縮小した。
英国からのFDI流入額も2007年の1967クロー(US$3.81億)から2008年の7008クロー(US$13.58億)に256％増加したものの、FDI全体に占める英国のシェアは2006年の15.5％から2008年の5％に縮小した。英国の2007年のシェアは3％だった。
ドイツ、イタリア、フランスからのFDI流入額は2007年から2008年の間にやはり増加したが、FDI全体に占めるこれらの国のシェアはドイツの場合2004年の2.7％から2008年の2.4％に、フランスは同1.5％から1.4％に、何れも縮小した。