SEAnews 2009-04-17 ArtNo.42141

【コルカタ】中国第一汽車集団公司(FAW:First Automobile Works)の代表チームと西ベンガル州Kolkata拠点のMotijug Group幹部は13日、西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣と会見、同州に自動車製造工場を設ける問題を協議した。
エコノミック・タイムズとザ・ヒンドゥーが4月13／14日伝えたところによると、西ベンガル州政府鉱業部のSabyasachi Sen次長が同会談後記者会見し、以上の消息を語った。それによると、FAWは600エーカー前後の工場用地を必要としており、Tata Motors Ltd(TML)が西ベンガル州Hooghly県Singurに保持する元のNano工場用地を譲り受ける可能性も検討、TMLと同問題を既に協議した。TMLは645.67エーカーの当該地の90年リース契約を州政府と結んでおり、FAWがTMLから直接同地を譲り受けることはできない。TMLが同地を州政府に返却後、FAWは州政府と改めて交渉する必要がある。TMLは毎年リース契約を更新する必要があり、今年6月半ばにリース料を支払うことになっている。州政府としてはTMLがリース料を支払いさえすれば、同地を継続してTMLが保有することに反対しない。
FAWはまだ正式に州政府に新工場建設計画を提出していない。目下インド市場の調査を進めており、同調査の完了後に関係提案書を提出するものと見られる。
FAWは、Motijug Groupおよびロシア企業UralazそしてWest Bengal Industrial Development Corporation (WBIDC)の3社合弁になるUral India Ltd(UIL)と、西ベンガル州で小型乗用車／トラック／バスを製造する契約を結んでおり、第1期計画ではトラックとバスを製造し、第2期計画では16万ルピー(US$3101)の小型乗用車をインドに紹介する。
UILのJ.K. Saraf会長によると、FAWはUILと提携し、後者が西ベンガル州Haldiaに設けた既存工場で、ロー・フロア・バスとミニ・トラックを製造する。UILは既存工場に隣接した300エーカーの土地の追加取得を州政府に申請している。50座席のロー・フロア・シティー・バスは6月の第1週に出荷される。当初投資額は1000クロー(US$1.94億)と見積もられ、当面は、ノックダウン・キットの輸入組み立てを行う。トラックと乗用車の製造に際しては、工場設備を増設せねばならず、別途600～1000エーカーの用地を確保する必要がある。FAW代表団は10日以内に再度西ベンガル州を訪れると言う。