SEAnews 2009-04-13 ArtNo.42125

【ニューデリー】商工省発表の非公式速報値によれば、2009年3月の輸出額は120億米ドルにとどまり、前年同月の162億8000万米ドルに比べ26－30％の落ち込みを見たものと予想される。この結果2008－09通年の輸出総額は1685億9000万米ドルと、2007－08年の1629億米ドルに比べ3.56％の成長率にとどまる見通しだ。正式の統計数字は5月1日に発表される。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月8／9日報じたところによると、商工省のGopal K. Pillai次官は8日記者会見し、以上の数字を明らかにした。通年の輸出額は、政府が掲げる下方修正後の目標額1700億～1750億米ドルを14億米ドル以上下回る見通しだ。
2008－09年上半期(2008/4-9)には30％以上の成長が記録されたが、9月に限っては10％に減速、10月以降はマイナス成長に陥った。
繊維、工芸品、カーペット、皮革、宝飾品、海産物等の不振が目立ち、例えば繊維製品に関しては欧州連合(EU)における需要に復調の兆しが見られるものの、米国市場は引き続き低迷している。またカーペット輸出業者は米国の輸入業者から60クロー(US$1163万)の輸出代金を受領しておらず、他の品目についても輸出代金が支払われるかどうか不透明な状況にある。とは言え製薬／エンジニアリング／プラスチック／農産品等の輸出は相対的に好調を維持している。
今年(2009-10)の輸出に関しては、Ｇ20イニシアチブやオバマ政権の救済計画により、米国の金融システムがどれほど早く再建されるかにかかっている。
一方、3月の輸入は160億5000万米ドルと、前年同月の235億7000万米ドルに比べ32％の落ち込みを見た。今年1月以来輸入は減速しており、アナリストらは国内業界が需要減退に合わせて購買計画に見直しを加えるのに伴い、輸入は今後一層下降するものと予想している。インドはこれ以前には、2001年9－11月の間に輸入がマイナス成長に陥った経験を有する。