1995-12-07 ArtNo.4212
◆<星>アップル/HPの値下げでPC価格戦争再燃?
【シンガポール】アップル・コンピューターが先週金曜米国における最大25%のPC(パソコン)値下げを発表したのに続いて、ヒューレット・パッカード(HP)も月曜値下げに踏み切った。
しかし業界アナリストは年末のフェスティバル・シーズンにPC価格戦争が再燃する可能性は大きくないとしている。香港のアップル・スポークスマンも米国における値下げが、シンガポールに適応されることは当面ないだろうと語った。シンガポールのHP社幹部は今回の値下げはPC販売1位を目指す戦略の一環で、同社のVectrasはこれで同レベルのコンパックPCより12%安くなったとしている。同社はパビリオン・シリーズのマルチメディア・ホームPCを来年発売、ホーム・マーケットへの進出も図る計画だ。市場調査会社インターナショナル・データ・コーポレーションによれば、今年上半期のPC販売台数で、コンパックは1位の座を維持、HPは7位につけている。これに対して同期の販売台数4位のAST及びエイサーの当地幹部は、一部のメーカーは最近大幅な値下げに踏み切ったが、両社も公表しないだけで、適宜価格を調整しているとしている。一方、市場調査会社データクエストはシンガポールにおける今年のPC販売台数を、昨年(17万4200台)比34%増の23万3000台と予想している。(ST:12/6)
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