SEAnews 2009-04-06 ArtNo.42109

【ニューデリー】中国の通信機器メーカー、ZTE Corporation(深セン中興通信)は150億米ドルのグローバル・クレジット・ラインを利用し、インド・テレコム企業に同社製通信機器や携帯電話端末を売り込む計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月2日報じたところによると、ZTEは国家開発銀行(China Development Bank)から供与された150億米ドルの信用枠の何割をインド市場の開拓に充当するか、具体的数字を示していないが、20億や30億米ドルにはとどまらないものと見られる。インドのテレコム企業は向こう数年間に150億～200億米ドルを投じて最新技術を用いた通信網を構築する見通しだが、世界的な景気後退で資金調達面で困難に直面している。目下のところ、インドの通信機器市場はNokia SiemensやEricsson等、欧州企業に支配されている。
ZTEのステートメントによると、地元や多国籍テレコム企業は、市場の需要に応じるためNGN(Next Generation Network)／3G／WiMax等の技術を用いた次世代通信網の構築を迫られているが、世界的な金融危機により、欧州や米国の金融機関はこうしたテレコム企業の資金需要に応じられない状況にある。こうした中でも、国家開発銀行は健全なバランスシートを梃子に機動的にテレコム企業の資金需要に応じることができると言う。