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2009-04-06 ArtNo.42102
◆Nayachar石化投資地域計画は気候変動の原因に
【コルカタ】西ベンガル州に開発することが提案されているNayachar石油・化学・石油化学投資地域(PCPIR:petroleum, chemical and petrochemicals investment region)は、実行すれば広範囲にわたる気候災害を生じさせる恐れがある。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月1日報じたところによると、『ナヤチャル化学ハブに関する市民専門家委員会(Citizens Expert Committee on Nayachar and Chemical Hub)』が3月31日主催した会議後記者会見したガンガ監視委員会(Ganga Monitoring Committee)メンバーの河川学者Kalyan Rudra氏は、以上の警告を行った。それによると、ケララ州からスタートする雨期をもたらす南東季節風は西ベンガル州に入って後、双曲線を描いて北西諸州に進み広範な地域に雨を降らせるが、ナヤチャル化学ハブ計画は、同軌道を乱し、気候変動を生じさせる恐れがある。これは科学者や環境専門家が予測する様々な環境被害を上回る深刻な災害につながる。
季節風は、比重の軽い淡水が河口付近の塩水上部を覆う特殊な環境に伴う温度差からベンガル湾沿岸地帯に引き寄せられる。しかし化学コンビナートが設けられるならベンガル湾に向かう季節風の進路を妨害することになる。加えて化学工場が排出する汚染物質が季節風により全国に拡散する恐れもある。河口付近は地盤が軟弱なことから、少なからぬ地域で冠水現象が見られるが、海抜僅か1.5メートルのナヤチャル島でも同じことが生じる恐れがあると言う。
インド地質研究所(GSI:Geological Survey of India)副主任(Deputy Director General)を務めたSubrata Sinha氏によると、ナヤチャル化学ハブ計画は環境調査も行わずに詳細プロジェクト報告書が作成された。GSIは3年前に同地は如何なる工業開発にも適さないと言う報告書を提出したと言う。
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