1995-12-07 ArtNo.4210
◆<星>政府、来年も電子産業の二桁成長予想
【シンガポール】ヨー・チュートン通産相は5日の国会で、シンガポールの電子産業が来年も二桁成長を維持するとの見通しを明らかにした。
電子産業は93年に23%、94年に22%、今年1月~9月に16%の成長を見ている。調査会社データクエストによると、今世紀末までに世界の電子産業需要は1兆3000億米ドルに達する見込みで、同産業の年間成長率も89~94年の平均7.4%から、95年以降は平均8.7%に加速する見通しだ。また世界需要に占めるアジア太平洋地域のシェアは94年の19%から、今世紀末には27%に拡大するものと予想されている。ヨー通産相は、中核部門の能力向上や高付加価値製品への移行を通じてシンガポールの電子産業はこうした世界的ブームに乗ることができるはずとしている。
一方、国会は同日、国家生産性局(NPB)と工業規格研究所(SISIR)を合併し、総合要素生産性(TFP)の向上を重要任務とするシンガポール生産性標準局(SPSB)を創設することを承認した。ゴー・チーウィ通産担当国務相は、シンガポールが先進国入りするには労働と資本のより効率的な活用による成長の創出、すなわちTFPの向上が必要と指摘した。シンガポールの80~92年のTFP年間成長率は平均0.4%と、先進国の2~4%を下回っていると言う。(ST,BT,LZ:12/6)
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