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2009-04-03 ArtNo.42089
◆オリッサ州、海綿鉄クラスター設置計画
【ブバネスワル】オリッサ州政府は海綿鉄工場に炭素の排出を削減する新技術の採用を促し、海綿鉄の生産過程における資源の最適な利用を促進する狙いから同州Sundergarh県Bonaiに海綿鉄クラスターを設ける計画だ。
ビジネス・スタンダードが3月31日伝えたところによると、Bonaiを中心とした半径約5キロの地域に存在する海綿鉄ユニット約11工場がクラスター開発計画(CDP:Cluster Development Programme)の対象になる。
オリッサ州政府は州内鉄鋼産業に主要原料を供給する海綿鉄工場の生産性向上/排出物の削減/資源利用の最適化を最重要課題と見なしている。オリッサ産業振興投資公社(IPICOL:Industrial Promotion and Investment Corporation of Orissa)のグリーン・テクノロジー研究所(GTC:Green Technology Cell)の発案に成る当該プログラムは、海綿鉄工場における石炭や鉄鉱石等の原材料消費の節約と、公害の抑制を目指している。
国連工業開発機関(UNIDO)は、技術支援計画の一環として、炭素排出削減技術を紹介するため、Bonaiの海綿鉄工場の調査を開始した。UNIDOは海綿鉄工場の生産性を高め、廃棄物の排出を最小限にとどめる方策を検討する。UNIDOの海綿鉄工場診断結果に基づいてクラスターのモデルが決定される。したがってクラスターの組織はUNIDOの調査報告が出た後になる。
クラスター組織計画を進めるための特別目的会社(SPV:special purpose vehicle)が設けられ、Bonai海綿鉄協会(BSIA:Bonai Sponge Iron Association)にもプロジェクトへの参加が求められる。
現在海綿鉄工場は1日に約2000トンの炭化物(char)を排出しているが、同炭化物を用いて60~70MWの電力を生産すること、クリーン開発メカニズム(CDM:clean development mechanism)に基づく炭素クレジット(carbon credits)の販売、ペレットを原料として用いた海綿鉄工場の生産性向上、クラスター内の海綿鉄工場が共同使用する石炭洗浄施設/貯水施設/研究開発(R&D)施設/試験施設の設置等も検討されていると言う。
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