【ニューデリー】今会計年度第3四半期(2008/10-12)のパーソナル・コンピューター(PC)販売は、デスクトップとノートブックを合わせて140万台と、前年同期の176万台を19%下回った。
ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが3月16/17日、情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers' Association for Information Technology)とインド市場調査局(IMRB:Indian Market Research Bureau)の四半期共同調査報告を引用し伝えたところによると、家庭と法人双方の需要が減退した上、ルピーの対米ドル相場の軟化が落ち込みに拍車をかけた。デスクトップの販売台数は前年同期比15%減の100万台、ノートブックは同30%減の35万台にとどまった。
多国籍ブランドがデスクトップ市場の48%、地元ブランドが同13%、無名ブランドと非ブランド製品が残りの39%を占めた。
中小企業/小売り/BPO(business processing operations)/情報技術(IT)対応サービス/法人部門向け販売は、流動性の逼迫や景気後退に伴うIT製品購買需要の収縮を証明する結果になった。職に対する不安を反映して家庭市場の購買意欲も低下した。ルピー対米ドル相場の軟化は、PCメーカーのマージンを圧迫、PCの値下がりに歯止めをかけた。
MAITは第4四半期の販売は多少改善するものの、現在のマクロ経済条件の下、2008-09年通年の販売台数は昨年並みの730万台にとどまると予想している。ちなみに今会計年度上半期(2008/4-9)のPC販売は12%の成長を見ていた。
第3四半期のサーバー機販売台数は前年同期比49%減の2万1000台、Dot Matrixプリンターのそれは同20%減、インクジェット・プリンターのそれは同12%減、レーザー・プリンターのそれは同14%減、無停電電源(UPS)装置のそれは同36%減にとどまった。