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2009-03-16 ArtNo.42031
◆1月の工業生産指数、連続2ヶ月マイナス成長記録
【ニューデリー】今年1月の工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)の伸びは-0.5%と、2ヶ月連続の、また過去4ヶ月来3度目のマイナス成長を記録した。昨年12月の-0.63%に比べ多少改善したものの、昨年同月の6.2%のプラス成長には遠く及ばない。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレスが3月12/13日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の発表を引用し伝えたところによると、連続2ヶ月のマイナス成長は16年ぶりのこと。1月のIIPの伸びを部門別に見ると、製造業-0.8%(6.7%)、鉱業-0.4%(2.9%)、電力1.8%(3.7%)と、IIPの約80%の比重を占める製造業と鉱業の不振が目立つ(括弧内は前年同期の伸び率、以下同様)。
今年初10ヶ月(2008/4-2009/1)のIIP成長率についても3%と、前年同期の8.7%を大きく下回った。部門別内訳は製造業3.0%(9.3%)、鉱業2.7%(4.9%)、電力2.6%(6.3%)、と何れも前年同期の伸びを下回った。統計&プログラム実施省(Ministry of Statistics & Programme Implementation)のPronab Sen統計主任(Chief Statistician)によると、政府の景気刺激措置の効果は、まだ見られず、今年(2008-09)通年の4.8%のIIP成長見通しや国内総生産(GDP)の7.1%の目標成長率の実現が危うくなった。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、1月には消費財部門が1.1%、耐久消費財部門が2.5%、非耐久消費財部門が0.7%、資本財部門が15.4%(2.6%)、基本財部門が-1%、中間財部門が-9.2%と、中間財部門と基本財部門の不振が目立つ反面、資本財部門と消費財部門に復調の兆しが見える。3ヶ月連続マイナス成長に陥っていた耐久消費財部門も、政府の景気刺激策や中央銀行の金融緩和策が奏功してかプラス成長を回復した。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中12業種が1月にマイナス成長を記録した。食品部門が-16.1%と、最大の落ち込みを記録、以下、木材/木製品-15.2%、運輸機器および部品-13.4%と続く。こうした中で、運輸機器を除く機械・設備部門が17.5%の最高の伸びを記録、以下、その他の製造業10.3%、飲料・タバコ関連品5.3%と続く。
IIP成長率は2008年10月に-0.4%と、過去13年来初めてマイナス成長に陥った。このため12月に再度2.6%のマイナス成長が報じられた際には、大きな衝撃を受けたが、CSOは12月のIIP成長率を当初発表の-2.6%から-0.6%に上方修正した。Sen統計主任によると、1月の成長率も多少上方修正される可能性が予想される。首相経済諮問委員会(Prime Minister's Economic Advisory Council)のSaumitra Choudhuri委員によると、自動車、化学、耐久消費財、鉄鋼等の業種には景気復調の兆しが見られると言う。
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