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2009-03-16 ArtNo.42030
◆インフレ2.43%に鎮静、デフレ懸念も?
【ニューデリー】卸売物価指数(WPI)をベースにしたインフレ率は連続6週間下降、2月28日までの1週間には、ほぼ7年来最低の2.43%と、前週の3.03%や昨年同期の6.21%を下回った。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが3月12/13日報じたところによると、WPI上昇率をグループ別に見ると、一次産品グループが5.8%(6%)、燃料/電力グループが-5.1%(-4.0%)、製造業品目グループが3.96%(4.5%)と、主に燃料/電力グループの下降が、インフレ鎮静に寄与した。加えて比較の対象になる昨年同期のWPIが高水準に達していたことも関係している(括弧内は前週の値上がり幅、以下同様)。
とは言え食品カテゴリーは6%(4%)と、高水準の値上がりが続いており、一般消費者、特に低所得者の生活は依然としてインフレの脅威に晒されている。例えば穀類は11%、豆類は13%、砂糖は23%と、二桁インフレが続いており、ミルクと果実も各7%の値上がりを見た。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストによると、工業製品の値下がりは、投資家やビジネスマンの事業意欲を喪失させ、景気回復を遅らせる要因になる。このため世界的なデフレが懸念されていると言う。香港上海銀行(HSBC)のエコノミスト、Robert Prior-Wandesforde氏も「WPIをベースにしたインフレ率は2~3ヶ月後に、マイナスに転じる軌道上にある」と指摘した。
一方、今年1月3日までの1週間のインフレ率はこれ以前に発表された5.24%から5.33%に上方修正された。
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