【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は4日、レポ(repo)および逆レポ(reverse repo)レートを各50ベイシス・ポイント即日引き下げ、銀行界に貸出金利の一層の引き下げを求める強力なシグナルを発信した。しかし支払準備率(CRR:cash reserve ratio)は据え置いた。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが3月5日伝えたところによると、中央銀行の市中銀行に対する短期資金の貸出金利に相当するレポ・レートは5％に、また中央銀行が市中銀行から資金を借り上げる際の金利、逆レポレートは3.5％になった。
RBIはそのステートメントの中で世界的な金融危機と景気の後退はインド経済に予想以上に深刻な影響を及ぼしたとし、銀行界に対し金利を引き下げ、景気を浮揚するよう求めた。
市場は中央銀行の金利引き下げ措置を予想していたものの、週半ばの発表はバンカーや市場筋に多少驚きをもって迎えられたようだ。業界観測筋は新措置の効果は、市中銀行が、急速に冷却化する経済により低コストな資金を如何に有効に注入できるかにかかっていると指摘した。