SEAnews 2009-03-02 ArtNo.41989

【ムンバイ】Tata Motors Ltd(TML)は、先週木曜、世界一安い待望の10万ルピー・カーNanoを3月23日に発売(売り出しキャンペーンを開始)すると発表した。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが2月27日報じたところによると、予約受付は4月の第2週から開始される。State Bank of India(SBI)が予約受付窓口を務める。予約手続きやその他の詳細は、3月23日の発売日に発表される。
消息筋によれば、当面、全国20都市の特定ディーラー店で販売され、何れもガソリン・エンジンを搭載したベーシック1モデルとデラックス2モデルの3種類がオファーされる。マハラシュトラ州Mumbaiにおけるオンロード価格(税／保険料等込み)は12万～13万ルピー(US$2461-2666)になるものと見られる。ディーゼル車も追って発売される。ディーラー筋によると、バイヤーは予約に当たり購入価格の20％を頭金として支払うことになるが、割り当ては抽選で決められる。当初の生産量が限られていることら、購入待ちの長蛇の列ができるものと見られる。今年末までに最大5万台が生産される見通しだ。
Nanoは当初の予定では2008年第4四半期に発売されるはずだった。しかし西ベンガル州Singurにおける工場建設計画が地元住民の反対でストップ、グジャラート州Sanandに移転され、大幅な遅延が生じていた。Sanand工場の当初年産能力は25万台で、時機を見て2倍に拡大される。
過去数ヶ月間にスチール価格が35％下降したことは、低価格の維持に役立ちそうだ。ボンベイ証券取引所(BSE)における2月26日のTML株価は、今回の発表を受け前日を7.26％上回る150ルピーを記録した。