SEAnews 2009-03-02 ArtNo.41982

【ニューデリー】Kamal Nath商工相は2月26日、宝飾品／皮革／繊維等深刻な失業問題に直面する労働集約産業の輸出促進に照準を合わせた2009－10年度臨時貿易政策を発表した。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが2月26／27日伝えたところによると、これは23日に発表された第3次経済刺激措置とワンセットで暫定予算案を補完するもので、総選挙を間近に控えた統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政府にとって、有権者の支持を取り付けるための重要施策と言える。
臨時貿易政策には以下の諸点が含まれる。①輸出振興資本財(EPCG:export promotion capital goods)スキーム下の関税率の5％から3％への引き下げ。②関税優待パス・ブック(DEPB:Duty Entitlement Pass Book)スキーム下の利益を輸出代金受領前に実現。③手織り絨毯／皮革／乾燥野菜／工業用特殊繊維等の業界に対する325クロー／6500万米ドル特別奨励措置(4月1日発効)。④重点製品・重点市場(focus product, focus market)スキーム下の5％の利益の手織り絨毯への適応。⑤宝飾品企業担当者による最大10キロまでの金の携帯輸入を許可。⑥輸出振興資本財(EPCG:export promotion capital goods)スキーム下に2008－09年に享受できた利益を2009－10年まで延長。⑦ラジャスタン州Bhilwara県とグジャラート州Suratに対する繊維／ダイヤモンド卓越輸出都市ステータス付与。⑧卓越商社(premier trading house)ステータス認定基準を年商1万クロー(US$20億)から年商7500クロー(US$15億)に引き下げ。⑨宝飾品業界による加工珊瑚輸入規制の解除。