2009-02-27 ArtNo.41976
◆IOL Chemicals、US$4400万投じ設備拡張
【チャンディガル】パンジャブ州Ludhianaを拠点に有機化学品や原末(bulk drug)の製造を手がけるIOL Chemicals and Pharmaceuticals (IOLCP)は216クロー(US$4431万)を投じ、各種製品の生産ラインを拡張する。これには最も広く用いられる医薬品イブプロフェン(ibuprofen)の生産ラインが含まれる。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが2月22/23日報じたところによると、酢酸/氷酢酸/酢酸エチル/ 無水酢酸等の工業用有機化学品やイブプロフェン等の原末の製造を手がけるIOLCPの2007-08年売上げは361.35クロー(US$7412万)で、2008-09年には450クロー(US$9231万)の売上げ達成を目指している。
IOLCPのRK Thukral重役(ED)によると、今回の投資計画では、ファーインケミカルと医薬品部門の設備を拡張する他、事業の前方および後方統合化を図る。最近1800トンから3600トンに拡大されたばかりのイブプロフェンの年産能力は、さらに6000トンに拡張される。IOLCPは現在はアルゼンチン/ブラジル/中国/デンマーク/ドイツ/シンガポール/香港/エジプトを含む43カ国にその製品輸出しているが、日本/韓国/台湾/米国等の新市場を開拓する計画で、目下米国食品薬品局(USFDA)の認可も申請している。
後方統合化計画の一環としてイブプロフェンの主要原料イソブチル・ベンゼンの新工場を設ける。新工場の年産能力は6000トンで、次期四半期に操業を開始する。
前方統合化計画としては、既存製品の酢酸と無水酢酸を原料にモノクロロ酢酸(MCA)製造と塩化アセチルの製造に着手する。前者の年産量は6600トン、後者のそれは4800トンを予定している。
これに伴い酢酸の年産能力を5万トンから7万5000トンに、酢酸エチルのそれを同3万3000トンから3万6000トンに、無水酢酸のそれを同1万2000トンから1万8000トンに、それぞれ拡大する。また自家発電能力も4MW(メガワット)から17MWに拡大する。この他、PPIが同社の製品ポートフォリオに間もなく加えられると言う。
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