SEAnews 2009-02-27 ArtNo.41975

【ムンバイ】Essar Oil Ltd(EOL)は、探査生産活動の資金調達を目指し、Oil India Ltd(OIL)を含む公共部門石油会社に、ベトナムとオーストラリアの3つの石油探査ブロックの部分権益をオファーした。
ビジネス・スタンダードが2月22日、消息筋の言として伝えたところによると、EOLは海外で獲得した探査鉱区における活動のため約1億5000万米ドルを必要としている。この内1億3000万米ドルをベトナムとオーストラリアにおける探査生産活動に投じる。ベトナムのSong Hong海盆における探査活動に6000万米ドル、北部オーストラリアのBonaparte海盆における2つの浅水鉱区の探査活動に7000万米ドルを、それぞれ投じる。
EOLスポークスパースンは、以上の消息に触れ、同社は常にある種の業務を請け負ったり、外注する機会を探っているとだけ、コメントした。
OIL筋はEOLから海外の炭化水素資産3件の部分権益に対する関心を打診されたことを確認するとともに、1週間以内に同オファーを受けるか否か方針を決めると語った。
消息筋によると、EOLとOIL幹部は2月の第1週に会合し、関係問題を協議したようだ。
EOLは2008年3月にモーリシャスで登録された子会社Essar Exploration & Production (EEPL)を通じてベトナムにおける水深60～70メートル、面積5925平方キロの鉱区の探査権を獲得した。同鉱区には2兆～3兆立方フィートの天然ガスの埋蔵が予想されている。EEPLは2008年11月には、オーストラリア北部におけるNT/P77とNT/P78鉱区の探査権を手に入れた。
EOLはこれらの鉱区で採取した石油やガスを自由にインドに持ち出すことができる。EOLはこの他、マダガスカルの石油・ガス陸上鉱区3ブロックとナイジェリアの沖合鉱区1ブロックの権益を有し、国内では、Bombay HighのRatnaおよびR-Series、グジャラート州のMehsanaを含む複数の鉱区の探査開発事業に参画している。最近行われた新探査ライセンス政策下の第7次入札(NELP-VII)でも1ブロックの探査権を手に入れた。また西ベンガル州Raniganj(1ﾌﾞﾛｯｸ)とアッサム州(2ﾌﾞﾛｯｸ)における炭層メタン鉱区の支配権益も手に入れている。