SEAnews 2009-02-20 ArtNo.41952

【コルカタ】デリー拠点のBhushan Steel Ltd(BSL)は、住友商事に、西ベンガル州に建設を計画する鉄鋼プラントへの出資を要請、交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードが2月13日報じたところによると、BSLのNeeraj Singal重役(MD)は同紙に以上の消息を確認した。それによると、BSLは8800クロー(US$18.05億)を投じ、年産200万トンの鉄鋼プラントと、年産50万トンの冷間圧延および亜鉛メッキ鋼板の製造施設、そして1000MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電施設の建設を計画しているが、住友の参加が決まれば、プロジェクトの規模を3倍に拡大する。
BSLは1200万トン拡張計画の一環としてオリッサ州にも400万トンの鉄鋼プラントを建設している。同プロジェクトの技術パートナーを務める住友は、当初オリッサ・プロジェクトへの投資を希望した。BSLは、住友の同要求には応じられぬため、代わりに西ベンガル州のプロジェクトへの投資を求めた。両社はなお交渉中で、妥結には至っていないと言う。
観測筋によると、BSLは西ベンガル州Bardhaman県の2500エーカーの用地に年産200万トンの鉄鋼プラントを建設する計画だが、同年産能力を600万トンに拡張するとすれば、別に1000エーカーの用地を必要とする。プロジェクトに対する住民の意見聴取が行われており、比較的好意的反応が得られている。近く住民のリハビリテーション計画が当局に提出される予定だ。アナリストらは、世界的に景気が後退する中で、住友が鉄鋼事業への投資に関心を表明したことに、驚いていると言う。