SEAnews 2009-02-16 ArtNo.41944

【ムンバイ】国営肥料会社Rashtriya Chemicals and Fertilizers(RCF)は、Reliance Industries Ltd(RIL)がアンドラプラデシュ州沖合Krishna Godavari(KG)海盆で採取した天然ガスの供給を開始するのに伴い、4000クロー(US$8.2億)を投じ、マハラシュトラ州Trombayプロジェクトを再開するとともに、同州Thal工場の拡張に乗り出す。
エコノミック・タイムズが2月10日伝えたところによると、RCFはGas Authority of India Ltd(GAIL)と、4mmscmd(million metric standard cubic metresper day)のガス供給を受ける契約を間もなく締結する。GAILはRILのKGガス田から同ガスの供給を受ける。
RCFのUS Jha会長兼MDはこのほど同紙に以上の消息を確認した。それによると、Trombayにおける年産30万トンの尿素製造プロジェクトには2mmscmd、Thal工場の肥料年産能力を現在の170万トンから270万トンに拡張する計画にも同じく2mmscmdのガスが必要とされる。RCFは以上の計画に対する政府の原則的認可を既に得ている。
KGガスの供給が今月から開始されるのに伴い、多くの発電会社と肥料会社が、それぞれ事業の拡張計画を立案している。
インド政府は、KGガスの優先供給先として肥料会社16社をリストアップしており、これらの企業には合計15mmscmdのKGガスが供給される。これらの肥料会社には、①Nagarjuna Fertilisers and Chemicals／②RCF／③Deepak Fertilisers／④Krishak Bharati Cooperative (Kribhco)／⑤Indian Farmers Fertilisers Cooperative (Iffco)／⑥Gujarat Narmada Valley Fertilizers (GNFC)／⑦Gujarat State Fertilizers (GSFC)／⑧National Fertilisers (NFL)／⑨Chambal Fertilisers／⑩SFC IndoGulf／⑪Tata Chemicalsが含まれる。
RILはスタート時点で5mmscmd、4月までに12mmscmd、8月までに40mmscmd、2010年までに80mmscmdのガス生産を目指している。
RILと10mmscmdのKGガス買い取り覚書を交換したGAILは、KGガス輸送業務だけで1600クロー(US$3.28億)の売上げを見込んでいる。
一方、Lanco Kondapalli PowerはRILからガスの供給を受けることにより、来年の売上げが倍増するものと予想している。
アンドラプラデシュ州もKGガスの供給が開始されるのに伴い、州内の発電能力が1700MW拡大すると予想している。