2009-02-09 ArtNo.41914
◆昨年の乗用車輸入減少、高級車の国内販売は増勢持続
【ニューデリー】カレンダー・イヤー2008年の乗用車輸入は減少したが、高級乗用車(250万ルピー≒US$5万以上)の国内販売は増勢を維持した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月4日、JD Power and Associatesのレポートを引用し伝えたところによると、2008年の乗用車輸入台数は4951台と、前年比14%減少した。これには外国メーカーがインド国内での製造に重心をシフトしたことが反映されており、BMWやAudiの国内製造モデルの販売増加がそのことを示している。
一方、高級乗用車の国内販売台数は2006年の5000台から2008年の7500台に増加、2010年には1万台に達するものと見られる。カー・メーカーらによると、困難な経済環境に関わらず、新ディーラーを通じた新都市への新製品の売り込みにより市場の拡大が実現されている。
BMW IndiaのPeter Kronchnabl社長は「今後2、3ヶ月の売り上げの推移を見て、今年通年の販売目標を設定する計画で、昨年を上回るものと期待している」と語った。
Mercedes Benz IndiaのWilfried Aubur重役(MD/CEO)も、「2008年の当初3四半期は好調で、第4四半期の不振に関わらず全体として良好な成績を実現できた。今日の経済環境から2009年は試練の年になりそうだが、高級車領域におけるマーケット・リーダーの地位は維持できそうだ」と自信を表明した。
Precision Cars IndiaのRod Wallace重役(MD)は「景気後退は世界的に自動車メーカーに打撃を与えた。インドにとって2009年は重要な年になるだろう。今年は初めて4ドア・ポルシェPanameraを発売するが、インド市場にも2009年第4四半期に紹介する。これによりインドにおける販売も押し上げられるだろう」と語った。
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