2009-02-04 ArtNo.41903
◆今年は情報技術支出の伸び鈍化:Springboard
【チェンナイ】インド企業の情報技術(IT)支出は2008年に18.1%の伸びを見たが、景気後退の影響で2009年の成長率は14.1%に鈍化する見通しだ。
ビジネス・スタンダードが2月1/2日報じたところによると、市場調査会社Springboard Researchは『IT Market Predictions 2009』報告書の中で以上のように見通している。それによると、世界的な経済危機は今後一層深刻化し、北米や欧州、あるいは日本、オーストラリア、韓国等のアジア太平洋地域の国々ほどではないにしろ、インドにおけるIT支出も影響を受ける見通しだ。特に、小売業界と不動産業界のIT支出は深刻な影響を受けるものと見られる。しかしその一方で第三世代(3G)移動体通信技術や保護された金融システム(protected financial system)等の新領域が、IT支出の伸びを牽引するものと予想される。また政府の景気刺激措置は、公共セキュリティーや国防部門のIT支出を増加させ、農村振興措置の下、農村におけるIT技術の導入も加速するものと見られる。
調査報告書は、3G技術の導入、コストに対する関心の高まり、経済的圧力の下での新たなアウトソーシングの潮流等、インドIT市場の方向を定めるトップ10トレンドを分析している。
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