2009-02-04 ArtNo.41902
◆支援なければUS$240億水泡に:自動車業界警鐘
【ニューデリー】インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)はこのほど、政府の支援が得られないなら12万クロー(US$240億)の投資がリスクに晒され、数百万の労働者が失業する恐れがあると警鐘した。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが2月1日報じたところによると、SIAMのDilip Chenoy常務理事はこのほど記者会見し、自動車産業は政府の景気刺激措置により部分的に恩恵を受けているものの、業界が直面する65%以上の問題は未解決のままであると指摘した。それによると、インド自動車産業は多くの問題に直面しているが、取り分け借入コストが16~17%と、欧州通貨地域における0.3%、0%、2%に比べ極めて高い。これでは地元自動車産業は、競争に勝ち抜くことができない。
インド自動車業界は過去2年間に2007~2 O11年に8万クロー(US$160億)を投資する計画を発表、4万クロー(US$80億)を既に投資した。投資額は12万クロー(US$240億)にほぼ倍増することが見込まれていた。また自動車産業の直接雇用数は約75万人から2011年3月までに100万人に増加、間接雇用数は1000万人に達するはずだった。SIAMは2007年に『Automotive Mission Plan』を発表した際、2016年までに新たに2500万の就業機会を創出すると見通していた。
現在、自動車産業は臨時雇用者やパート労働者の解雇を行っているが、正社員の解雇はまだ行っていない。しかし向こう3~4ヶ月間に市況が改善しないなら、状況はさらに悪化する恐れがあると言う。
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