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2009-02-02 ArtNo.41896
◆臨床試験ビジネスの成長鈍化
【ニューデリー】低コストニ豊富なボランティア(人体実験志願者)の存在からインドは世界有数の臨床試験センターと見なされ、過去数年臨床試験ビジネスが急成長を遂げて来たが、2009-10年の成長率は、今会計年度の35%前後から20%程度に鈍化する見通しだ。
エコノミック・タイムズが1月30日報じたところによると、Chatterjee Group LifesciencesのSwapan Bhattacharya重役(MD)は、「世界的景気後退の影響は比較的軽微だが、予算規模の縮小に伴い、多国籍製薬会社は、投資の重心を新薬の開発や臨床試験から既存製品のマーケッティングにシフトする」と予想した。同氏によると、インド国内で最近発生した臨床試験を巡る不祥事も成長速度に影響を及ぼしそうだ。
保健省オフィシャルは「国内における臨床試験ビジネスは、倫理問題に直面している。政府は登録制度の手直し等を通じてこうした問題の解決を目指している。既に試験的に監査方式を導入しており、将来は登録・監査を義務化することを検討している」と語った。
PriceWaterhouseCoopersのSujay Shetty部長によると、管理制度の不備、経験者の不足、知財問題専門家の欠乏等がボトルネックになっている。こうした問題が解決されないなら、期待するほどの成長は望めない。プロジェクトそのものは不足しておらず、多国籍製薬会社にとって、患者の数だけから言ってもインドと中国は無視できない市場になっていると言う。
Veeda Clinical ResearchのBinoy Gardi重役(MD)も「より厳しい制度が導入される必要がある。それにより臨床試験市場の成長が鈍る恐れはなく、患者の安全確保につながる」と指摘した。
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