SEAnews 2009-01-28 ArtNo.41877

【ニューデリー】国内第2のモーターサイクル・メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)は、来年までに自動変速スクーター市場におけるプレゼンス強化する構えだ。
ビジネス・スタンダードが1月23日伝えたところによると、BALのS Shridhar重役(二輪車担当CEO)は、ニューデリーで21日催されたモーターサイクル新モデル『XCD 135 DTSi』発表会の会場で以上の計画を明らかにした。それによると、同社は近く自動変速スクーター新モデルを発売するが、市場に出回る既存製品、例えばScootyやActivaの複製品を、発売する考えはなく、顧客に興奮を提供することを目指していると言う。
BALは、一時はChetakやSuper等、様々な製品をオファー、マニュアル変速スクーター市場のリーダーだったが、売り上げの減少と排ガス基準の強化に伴い2006年にこれらの製品の製造を停止した。2007年に自動変速スクーターKristalを発売、スクーター市場に復帰したものの、Kristalのマーケッティングに本腰を入れることはなく、モーターサイクル市場の開拓に力を集中して来た。
観測筋は、BALがスクーター市場の開拓に力を入れるタイミングは悪くないと評している。モーターサイクル市場は2008年4－12月の間に0.30％成長したにとどまったが、自動変速スクーター市場はこの間に8.36％の成長を見た。
とは言え、スクーター市場の開拓に本腰を入れることにより、エグゼクティブ(125-250cc)モーターサイクル市場開拓努力が後退することはなさそうだ。BALのRajiv Bajaj重役(MD)は「モーターサイクル製造事業におけるBALの成功は、製品よりもブランドを重視するマーケッティング戦略に基づくものである。こうしたブランド重視戦略は依然として続ける価値がある」と語った。