【ニューデリー】インド最大のエンジニアリング会社Larsen & Toubro (L&T)とカナダの国営Atomic Energy of Canada Limited (AECL)は、カナダ型重水炉(CANDU:Canadian Deuterium Uranium Reactor)改良バージョンの重水減速軽水冷却圧力管型炉ACR(Advanced CANDU Reactor)1000シリーズをインド国内で製造することで合意、関係覚書を交換した。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが1月23日報じたところによると、両社の合意は、インドとカナダ間の核協力協定締結を前提にしている。二国間協定が締結されるなら、インドはカナダから核施設を輸入することになり、L&tとAECLはグジャラート州Haziraで製造した核反応炉を第三国にも輸出する計画だ。これらの反応炉は1200MWのキャパシティーとコスト競争力を備えたものになる。
L&Tは2日前には米国企業東芝Westinghouseと同様の協定を結んでおり、インドは東芝WestinghouseおよびGE日立から1万MWの核反応炉を調達する計画だ。
Nuclear Power Corporation of India (NPCIL)は、東芝Westinghouse/GE日立/Areva/Rostamと、各1000MW以上のキャパシティーの軽水炉20~30基をインド国内に設置する交渉を進めている。
L&TとAECLは、インド国内にEPC(erection, procurement and contract)方式により、核発電所を建設する問題を協議することで合意した。
カナダのStockwell B Day国際貿易相によると、両国の核協力協定の方式は未定だが、フランスとインドの間で結ばれた協定の例もあるように、L&TとAECL間の協定は二国間協定に先行して実行に移すことができると言う。