【コルカタ】石炭液化(CTL:coal-to-liquid)計画を担当する省際委員会(IMG:inter-ministerial group)は、CTLプロジェクトを実行するための3つの石炭鉱区を割り当てる候補企業リストを作成、最近政府に提出した。
エコノミック・タイムズが1月21日伝えたところによると、インド商業会議所(ICC:Indian Chamber of Commerce)が20日主催した『2009年東部/東北部エネルギー会議(Energy ? East & North East 2009)』の会場で、石炭産業省のKS Kropha次官補は以上の消息を語った。それによると、CTLプロジェクトのための石炭鉱区の割り当て入札には、Reliance Industries/Reliance Infrastructure/Reliance Power/Tata-Sasol/Essar Oil/Jindal Steel & Power/Adani Power/Gas Authority of India Ltd(GAIL)/Indian Oil Corporation/Steel Authority of India Ltd(SAIL)を含む21社が、入札意向書を提出した。IMGは一次選考を通過した候補企業リストに推薦状をつけて、先週政府に提出した。後は政府が最終判断を下し、3鉱区を割り当てる企業を決めるのを待つだけである。
首尾良く落札した企業は1鉱区当たり60億~80億米ドルを投じ、350万トンの石油と石油製品を製造することになる。合計投資額は7万2000~9万6000クロー(US$144億-192億)にのぼる。
とは言え同プロジェクトは、原油価格が1バレル50米ドル以上の場合にのみ、採算性が見込める。石炭産業省がCTLプロジェクトの入札を募集した際1バレル135米ドル前後だった原油価格は今では1バレル30~35米ドルに急落している。しかし中長期的に1バレル80米ドル前後で安定するならCTLプロジェクトは好収益が望めると言う。