2009-01-23 ArtNo.41864
◆JSW Steel、西ベンガル製鋼事業の投資額を1/3にカット
【ニューデリー】国内第2位の民間鉄鋼メーカーJSW Steel Ltd(JSWSL)は、世界的金融危機に伴う流動性の逼迫から西ベンガル州における3万5000クロー(US$70億)のメガ鉄鋼事業の第1期計画投資額を3分の1にカットした。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが1月22日伝えたところによると、JSWSLは昨年11月、西ベンガル州Salboniに年産1000万トンの製鉄所を建設する計画の第1期工事には1万~12000クロー(US$20億-24億)を投じ、年産300万トンの設備を設けると発表していたが、Seshagiri Rao財務担当重役(CFO)は21日、第1期計画には4000クロー(US$8億)を投じると語った。このうち2700クロー(US$5.4億)は借入で賄われる。同氏によると、JSWSLの今会計年度第3四半期の利益は予想を下回り、流動性逼迫の折りから銀行からの資金調達は極めて困難になった。まだ第一期計画の金融アレンジは完了していないが、今四半期末 ワでに目処がつく見通しだ。
第一期計画では選鉱設備、製錬施設、ペレット・プラントの建設と、炭鉱および鉄鉱山の開発がなされる。
JSWSLは100万クロー(US$2000億)を投じ、2010年までに年産能力を1000万トンに、2020年までに同3200万トンに拡大することを目指しているが、業界筋は、極めて実現困難な目標と評している。某アナリストによると、2020年までに年産1000万トンのレベルに達すればまずまずと言う。
JSWSLは西ベンガル州に年産1000万トンの製鉄所を建設する以外に、ジャールカンド州にもメガ・プラントを建設、カルナタカ州Vijaynagarの既存プラントの年産能力も向こう数年内に1000万トンに拡張する計画だ。
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