2009-01-21 ArtNo.41856
◆Tata Comm、資金不足から政府に株主協定の修正提案
【ニューデリー】深刻な流動性不足と長期借入契約違反のリスクに直面するTata Communications Ltd(TCL)は、株主協定を修正し、新資金を調達することを認めるよう株主でもある政府に陳情した。TCLはVidesh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)とTeleglobeを統合して発足したが、政府はVSNLの26%の権益を保持している。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが1月18/19日報じたところによると、TCLは電信局(DOT)に対し、借入/自己資本比率に関わる株主協定条文に修正を加える許可を求めた。DOT筋によると、TCLは、このままでは2009年1月中に長期借款契約違反を犯す恐れがある。1-3月の間の財政状態は極めて困難で、2009-10年度は増資を行わない限り、ほとんど経営は成り立たない状況にある。
TCLは、株主の政府とTata Sonsに対し、株主割り当てを通じ1000クロー(US$2億)を調達した後、さらに借入を拡大、成長計画や新規プロジェクトに充当することを提案した。
TCLは先週も、株主割り当てで1000クローを調達した上に、別途2000クロー(US$4億)を借入、米国と英国における企業買収や、移動体通信周波数域入札の費用に充当すると発表していた。
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