【ニューデリー】Reliance Industries Ltd(RIL)は、中央政府が既に供給先の優先順位を決めていることから、Krishna-Godavari(KG)海盆D6鉱区で採取した天然ガスを直ちに自社内で使用することはできそうにない。
ビジネス・スタンダードが1月19日報じたところによると、中央政府は既に当初生産分の大部分を肥料会社と既存発電施設に供給しており、石油化学プラント、精製施設、鉄鋼部門に関しては、生産量が40mmscmd(metric million standard cubic meter per day)に達する2010年以降になる見通しだ。
政府方面の消息筋によると、Pranab Mukherjee外相が座長を務めた1月8日の特別閣僚グループ(eGoM:empowered group of ministers)会議の席上、RILの下流部門を含む石油化学/精製/鉄鋼3部門へのガスの供給は、KG-D6鉱区におけるガスの生産が十分な量に達した後に配分する方針を決めた。当初生産分に関しては、先ず14mmscmdを肥料部門に、18mmscmdを既存発電所に、それぞれ供給する、発電所供給分の18mmscmd中8.5mmscmdはDabhol発電所に供給される。
会議の席上、Ram Vilas Paswan肥料/化学/鉄鋼相は、ゆとりができたなら、優先供給先に鉄鋼部門を含めるよう強く求めた。同相は、Murli Deora石油天然ガス相に宛てた最近の書簡の中で、Essar Steel/Ispat Industries/Vikram Ispatに十分なガスを供給するよう求めていた。これら3社は割り当分5.76mmscmdの23.42%をGas Authority of India Ltd(GAIL)から供給を受けている。Essar Steelだけでも6mmscmdのガスを必要としており、同社はGAILや他の公共部門石油会社から供給を受けている。Essar SteelはGAILと3.1mmscmdの供給を受ける契約を結んでいるが、実際の供給量は20%の0.66mmscmdに過ぎない。Ispat Industriesも実際の供給量は契約量の40%にとどまっていると言う。