SEAnews 2009-01-14 ArtNo.41833

【ムンバイ】Tata Motors Ltd(TML)はフランス企業MIDIが開発したエアカーを2010－11年末までにインドで発売するものと見られる。
ビジネス・スタンダードが1月11日報じたところによると、同紙の質問に対してMIDIはＥメールで以下の回答を行った。2009年6月までに最初のエアカーがAir France向けに出荷され、2009年末までに一般向け出荷も開始される。
TMLは、MIDIと、インドでエアカーを製造するライセンス契約を結んでいる。これには関係技術の開発と改良も含まれる。
エアカーは圧縮空気を原動力とし、ガソリン／ディーゼル油／ガス等の伝統燃料を必要としない。とは言えMIDIはこれらの伝統燃料を併用するハイブリッド・カーの開発も手がけている。
TMLは、圧縮空気を用いたエンジンの開発に関して時間的制限を設けていない。TMLはインド国内でのみ当該技術を採用することができる。
インドにおける開発に関して何らかの方針が決まった際には、直ちに公表する。MDIは2～6人乗りの様々なエアカー・モデルを開発しており、3人乗りモデルの車長は2.65ｍとNanoの3.1ｍを下回るが、車幅は1.62ｍとNanoより大きい。価格は23万3000～86万9000ルピー(US$4660～1.738万)。エアカーのオーナーは自宅にコンプレッサーを備え、圧縮空気を補給できる他、給油スタンド等で補給を受けることもできる。都会の通常の道路条件ならモノエンジンの場合、一回の補給で180キロ走行でき、デュアルエンジンの場合、ハイウェーなら最大1500キロ走行できる。モノエンジンの最高時速は110キロ、デュアルエンジンのそれは130キロと言う。