【ニューデリー】インド政府は会社法委員会(CLB:Company Law Board)の提案に基づき9日、Satyam Computer Ltd(SCL)取締役会に解散を命じ、11日には、銀行家Deepak Parekh氏、情報技術(IT)専門家Kiran Karnik氏、インド証券取引局(SEBI:Securities and Exchange Board of India)メンバーC Achutan氏を暫定的にCLBの新取締役に指名した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが1月9/10/11日伝えたところによると、SCL会長とMDのポストをそれぞれ辞任したB. Ramalinga Raju氏とその弟Rama Raju氏は、1月23日まで司法拘留されることになり、Chanchalguda刑務所に収監された。
ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)のGanesh Natarajan会長(Zensar Technologies専務取締役)は、「政府がSCL取締役会の解散を命じたことは、SCLとその従業員5万1000人の利益保護に役立つだけでなく、SCLの帳簿改竄で損なわれたインド企業全体のイメージ改善にも役立つ」と指摘した。
SCLの株価は8日、70%以上値下がりしたが、インドのトップ・スリーIT企業Tata Consultancy Services Limited(TCS)、Infosys、Wiproの株価は5%ほど値上がりした。 業界観測筋によると、オンライン・ジョブ・サイトやヘッドハンターらは、SCLスタッフに対し約2万ポストをオファー、人材争奪に乗り出していると言う。