SEAnews 1995-12-05 ArtNo.4180

【シンガポール】シンガポール・テレコムは不動産賃貸ビジネスに進出、オーチャード・ロード周辺のコムセンター及びタンピニースに新築したテレパークの余剰スペース、少なくとも12万平方フィートをリースする計画だ。
テレコム・スポークスマンによるとコムセンターの12～17階の7フロアー(各ﾌﾛｱｰ9500平方ﾌｨｰﾄ)の賃貸が予定されている。同社の持つ技術力と効率的なスペース管理が一等地に位置するコムセンターから一部の部門を他に移転させることを可能にした。コムセンターの31階フローは既に某日系企業にリースされていると言う。不動産業界アナリストによれば、テレコムはコムセンターのスペースを平方フィート当たり、6～6.80Ｓドルで賃貸する計画のようだが、オーチャード・タワーのそれが5.50～6Ｓドル前後であることから、無難な線と評している。しかしコムセンターは若干古いため、最近完工したThe Heerenやサンテク・シティーのような賃貸料を要求することはできないと言う。タンピニースに新築した8階建てテレパークの1階23ユニットの小売スペースは既に賃貸済みで、大部分のテナントが年末にはビジネスを開始する見通しだ。テレコムは小売スペースの他、2フロアーのオフィス・スペースも賃貸する予定で、コンピュータ・システムやデータ・コミュニケーション設備の管理／保守サービスの提供も計画している。この他ピカリング・ストリートのオペレーション・コンプレックスに入居している子会社のテレコム・イクウィップメントはアンモーキオに新築された本部ビルに移転、その空きスペースにテレコムの他の部門が入居すると言う。(ST:12/4)