SEAnews 2008-12-22 ArtNo.41782

【ニューデリー】インド政府は住宅ローンと中小企業融資の金利を引き下げた後、二輪車及び乗用車のバイヤーに照準を合わせ、銀行界に同領域に対する融資を積極化するよう求めている。
インディアン・エクスプレスが12月17日伝えたところによると、Bajaj Auto Ltd会長も務めるRahul Bajaj議員の国会における質問に対してManmohan Singh首相兼蔵相に代わって答弁したP Chidambaram内相は、「自動車産業に関して言えば、指摘された通り問題がある。政府は同問題に関して対策を講じている。政府は消費税を一律4％カットした。銀行には、自動車や二輪車の購入者にローンを提供するよう勧告している」と語った。
乗用車と二輪車の販売は11月には、昨年同月比各20％と15％近い落ち込みを見、2ヶ月連続のマイナス成長を記録した。年初8ヶ月(2008/4-11)の販売の伸びも僅か0.48％と3.76％にとどまった。
政府は12月7日に中央付加価値税(Cenvat)の引き下げを発表、主要カー・メーカーは、これを受けて値下げした。また12月5日には燃料価格も引き下げられたが、観測筋は、銀行界が新規ローンを凍結している現状では、自動車販売の拡大は期待できないとしている。