SEAnews 2008-12-17 ArtNo.41770

【ニューデリー】インド政府は10日、肥料の補助価格制度に伴う損失を補うため、肥料会社23社にクーポンレート7％、総額1万クロー(US$20億)の国債を発行した。
ビジネス・スタンダードが12月11日報じたところによると、肥料会社は農民に対し肥料をディスカウント価格で供給しており、政府は肥料会社の損失を現金と国債の発行を通じて補填している。肥料に対する政府補助の額はコスト・プラスの原則に基づいて算定される。
今回の国債発行により恩恵を受ける肥料会社トップ8社は、①Indian Farmers Fertilizer Co-operative Ltd2980.97クロー(US$5.96億)、②Coromandel Fertilizers Ltd1147.51クロー(US$2.30億)、③Indian Potash Ltd1094.40クロー(US$2.19億)、④Zuari Industries Ltd730.10クロー(US$1.46億)、⑤Tata Chemicals Ltd611.93(US$1.22億)、⑥Paradeep Phosphates Ltd537.94クロー(US$1.07億)、⑦Rashtriya Chemicals & Fertilizers Ltd462.46クロー(US$9249万)、⑧Mosaic India Private Ltd429.41クロー(US$8588万)。
ビジネス・スタンダードが、B K Handique国務相(化学・肥料担当)の国会答弁を引用し、12日伝えたところによると、政府は今年通年の肥料補助の総額を前年比1万6000クロー(US$32億)ましの、グロス11万6278クロー(US$232.56億)、ネット11万3308クロー(US$226.62億)と見積もっている、これには昨年(2007-08年)からの繰越金5000クロー(US$10億)が含まれている。
しかし、Ram Vilas Paswan化学・肥料相は先月、肥料補助の額は当初見積もりのおよそ11万9000クロー(US$238億)から10万クロー(US$200億)前後に下降すると予想していた。これは海外における原料の大幅な値下がりに伴うもの。尿素のトン当たり国際価格は7月の860米ドルから255米ドルに、燐酸二アンモニウム(DAP)のそれは、同1300ドルから850米ドルに下降した。この他、硫黄、リン酸、アンモニアも値下がりしている。