SEAnews 1995-12-04 ArtNo.4177

【シンガポール】ベトナム当局は契約条件の見直しを求めるオーストラリアのＢＨＰペトローリアムに対して先ず15億米ドルの探査契約を完遂するよう勧告している。
国営ペトロベトナム筋によれば、ＢＨＰはホーチミン市南東375キロ沖合いのダイフン鉱区に更に2本の油井を掘ることを約束しており、ベトナム側は約束を果たしたのを見た上で、協議に応じる方針だ。ＢＨＰはこれまでにベトナムに2億4000万米ドル余を投資した模様だが、内半ばがダイフン鉱区の第1期探査活動に投じられたものと見られる。同社は当初ダイフン鉱区の原油埋蔵量を7億～8億バレルと見積もっていたが、今では1億～2億バレルに下方修正している。しかしペトロベトナムの幹部は、「現時点では誰にもダイフン鉱区の原油埋蔵量を確定することはできない。ＢＨＰとそのコンソーシアムはこれほど大きな鉱区にまだたった1つの生産システムを設けたに過ぎず、更に多くのプラットフォームが設けられれば、生産は拡大するはず」としている。ＢＨＰは同探査プロジェクトに43.75％、マレーシアのペトロナスが20％、ペトロベトナムが15％をそれぞれ出資、フランスのトタールと住友が残りの21.25％を分け合っている。(BT:12/2)