【ニューデリー】世界銀行は、インフラ開発資金を供給し、『千年開発目標(MDG:Millennium Development Goals)』を実現する狙いから今後3年間にイ 塔hに140億米ドルを融資することを中心とした『2009-12年インド戦略(ICS:India Country Strategy 2009-12)』を承認した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとザ・ヒンドゥーが12月13日、世銀のステートメントを引用し報じたところによると、140億米ドルの内、約96億米ドルは国際復興開発銀行(IBRD:International Bank for Reconstruction and Development)を通じて、44億米ドルは国際開発協会(IDA:International Development Association)を通じて、それぞれ融資される。
インド中央政府が第11次五カ年計画の中で掲げる優先順位を配慮したICSは、重要インフラの開発と7つの貧困州(ビハール州/チャッティースガル州/ジャールカンド州/マドヤプラデシュ州/オリッサ州/ラジャスタン州/ウッタルプラデシュ州)における生活水準の向上を目指しており、貧困撲滅とMDGの実現に照準を合わせている。
アンドラプラデシュ州/カルナタカ州/パンジャブ州/タミールナド州/ハリヤナ州/グジャラート州/マハラシュトラ州等の中所得州における支援については、後進地区における貧困撲滅、急成長のひずみ是正、世界景気後退の影響等に配慮している。
世銀のGiovanna Prennushi経済顧問は「ICSは主に低収入の7州を対象に立案されたものだが、中収入州の低所得層にも配慮している」と語った。世銀のインド担当カントリー・ディレクターRachid Benmessaouds氏は、「援助対象になり得る全ての開発志向プロジェクトに点検を加える」としている。
ちなみにインドは2009年6月期年度に60億米ドルを世銀から借り入れることを計画しており、これは前年の30億米ドルの2倍にのぼる。