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2008-12-17 ArtNo.41765
◆工業生産指数成長率15年来初のマイナス成長に
【ニューデリー】世界的な景気の後退から国内需要と輸出需要が共に減退し、製造業が深刻な打撃を受ける中、10月の工業生産指数(IIP:Index for Industrial Production)の伸びは-0.4%と、過去15年来初めてマイナス成長を記録した。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月12/13日報じたところによると、IIPは前月には5.45%、昨年同月には12.2%の成長を見ていた。
IIPの80%の比重を占める製造業部門の10月の伸び率は-1.2%(13.8%)、電力部門は4.4%(4.2%)、鉱業部門は2.8%(5.1%)と、電力部門だけが昨年同期の伸び率(括弧内の数字、以下同様)を僅かに上回ったにとどまり、取り分け製造部門が顕著な落ち込みを見た。
中間財部門と消費財部門の成長鈍化が製造業全体の成長の足を引っ張った。政府は11月には一層の落ち込みが生じるものと予想、製造業部門の成長を刺激するため、最近、広範な品目の消費税を一律4%ポイント引き下げた。10月には輸出成長率もマイナス12%を記録、やはり11月に一層の落ち込みが見込まれている。また11月の自動車販売は19%下降した。
YES Bankのチーフ・エコノミスト、Shubhada Rao氏によると、2008年12月期四半期を通じIIPのマイナス成長が予想される。これは信用収縮の影響が同期に集中して現れるためで、取り分け非食品クレジットの伸びが急速に縮小していると言う。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、10月には資本財部門が3.1%の成長を見、基本財部門とともにプラス成長を保った。しかしそれ以外の部門は、中間財部門-3.7%(13.9%)、消費財部門-2.3%(13.7%)、耐久消費財部門-3%、非耐久消費財部門-2%と、軒並みマイナス成長を記録した。
また全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中10業種が10月にマイナス成長を記録、特に皮革/毛皮関連製品-18.1%(-3.6%)、木製品-14.4%、綿繊維-9.6%、運輸機器及び部品-6.1%、基礎化学/化学製品-5.5%、繊維・アパレル-4.6%等の業種の不振が目立った。プラス成長を記録した部門には紙/紙製品/印刷/出版関連部門5.4%(4.4%)、ゴム/プラスチック/石油・石炭製品5.1%(-2.9%)が含まれる。
Pranab Sen統計主任によると、昨年10月のIIP成長率が12%以上と、異常に高かったことが、今年10月の不振を際だたせる形になった。しかし来月はこの種の異常は回避される見通しと言う。
今年初7ヶ月(2008/4-10)のIIP成長率は4.1%と、昨年同期の9.9%に比べ、伸び率が半減した。部門別に見ると製造業4.2%(10.6%)、電力部門2.8%(7.2%)、鉱業部門4.1%(9.9%)と、昨年同期に比べやはり伸びが半減している。
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